有相無相

私は幸せなことに2001年より足掛け9年間中国で生活した。そのうち悠久の歴史を味わえる呉の国の古都蘇州に5年間滞在した。そこでは、980年余り前から造られてきた数々の古典庭園が楽しめた。庭園で感じられるのは自然美にのみ頼った公園にはない”有相無相“である。まさに人為的な小宇宙から人に無限のおもしろみを教えてくれる。”有相”すなわち人が見える全てのもの、庭園においては様々な事象が存在する。人為的な建物装飾の風景と自然との融合、四季の変化による変幻自在のおもしろみが生まれる。人が見て感じる”無相”に限界はない。日本に帰り、終の棲家の庭に様々なオーナメンツを飾り、風を感じる木々と香漂わせる花々を植え、身の丈に応じた”有相無相”を感じるようにしている。

投稿者: ucn802

会社というしがらみから解き放されたとき、人はまた輝きだす。光あるうちに光の中を歩め、新たな道を歩き出そう。残された時間は長くはない。どこまで好きなように生きられるのか、やってみたい。

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