老いは忍び寄る影のようなものだ。体の節々に、言葉の端々に、心にじわじわと、自分の意思には関係なく、避けることはできない。ここまで生きたのだから仕方ないと諦めるべきなのだろう。しかし、どこまでどのように体を、頭を、心を蝕ん続きを読む “老い”
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山女
ストックを支えに一歩一歩山に登っていると気になるのが、いつの間にか私に追いつき、抜いていく山女の姿である。彼女たちはけして早い訳ではない。こつこつと堅実にひたすら登ってくる。いつの間にか、私が滝のような汗を拭い、休んでい続きを読む “山女”
ピーターの遺産33億円
Face Bookには様々な方が訪ねてくるので楽しい。日本だけでなく海外からも訪れて来る。ー昨日のメールには驚いた。ドバイに33億円(3千万ドル)の遺産がある。山分けしないか?”Yamaji”を探していた。やっと君に辿り続きを読む “ピーターの遺産33億円”
ワイン
ワインの故郷はグルジア(現ジョージア)と教えてくれたのは、上海の西、昆山の城市公園に面した粋なレストランの美しい中国人の若い女性オーナーだった。あれから3年経つ。店内には高級感溢れ、入り口脇の木製の棚にはワインボトルが所続きを読む “ワイン”
珈琲
台北の奥座敷北投温泉の渓谷に掛かる橋の袂に粋なカフェがあった。ウィンドウに飾られたカラフルなティーポットに魅せられた。2015年7月初旬、散歩には少々蒸し暑い昼下がりだった。10名入れば一杯、アンティークな雰囲気に懐かし続きを読む “珈琲”
熊さんは実際怖い!
ある~日、森の~中、熊さんに出会った。花咲く森の道、熊さんに出会った。 熊さんの 言うことにゃぁ、お嬢さん お逃げなさい。スタコラ サッサッサのサ、スタコラ サッサッサのサ、ところが熊さんが後から付いてくる。トコトコ ト続きを読む “熊さんは実際怖い!”
国境は緑
飛行機から眼下に見る景色は忘れられない。まして国際線では地上から伺うことのできない風景を覗けるからだ。2017年6月23日朝の便で大連から成田に向かっていた。一番安く早いCA951便(中国国際航空)。昨日までの大雨と打っ続きを読む “国境は緑”
一人の時へのこだわり
私は北の海で育った。小学校の夏休みは毎日のように海で泳いでいた。家からはいつも海が見えていた。3歳年上の兄と二人で自転車で下りていく、海パンをはいたまま、小1時間で海岸に。あの頃海は美しかった。どこまでも青く、水は透きと続きを読む “一人の時へのこだわり”
川を渡る風
川を渡る風を楽しむ。川辺の花々木々の騒めきに風を聞き、体いっぱいに風を感じ、川面のさざ波に風を見る。上海、蘇州にいたときも川辺をどこまでも自転車で走っていた。大陸の川はゆったり流れ、悠久の時の流れを教えてくれた。海は遠く続きを読む “川を渡る風”
光と影
闇が光に対峙する世界であることは明確である。光は正義であり、生きる道標である。闇は悪であり、闇の中で道は見えない。一方、光に対する影はどうか。影は光によって生まれ、ある意味、対照的な存在である。光がある限り影は必ず生まれ続きを読む “光と影”